第16回 父のコト…

今日は父のコトについて書いてみようと思います。
若い頃はオシャレしモテたらしいですが今の見た目は…ヤクザですね。
仕事は大型トラックの運転手何ですが休日は運転手仲間と花札やってます…ヤクザですね。
揉め事があると仲裁頼まれます…ヤクザですね。
「給食がまずい」と言ったら「うちの息子にまずいもん食わすな」と次の日、教室に出前届けさせた…ヤクザですね。
数年前仕事中に居眠り運転の車に正面衝突されトラックごと橋から川に落ちて腰骨折った他、全身打撲で助かったのは奇跡に近かったようでTVニュースでも報道されましたね。
相手は即死で怒りようも無く、また治療が大変でベッドに数カ月固定されて可哀想でしたね…今でも腰と足は痛いようで、これ以上は良くならないみたいですね。
僕には甘々で怒られた記憶ほとんどないですね。
小遣い余分にくれたり泊まり仕事の時はおみやげ買って来てくれたり甘やかされまくってます…ありがたい父ですね。

第15回 母のコト…

今日は母のコト書いてみようと思います。
とにかく人の世話したり呼んだりするのが好きで子供の頃から、いつも人が出入りしてましてプライバシーのない生活でしたね。
例えば、1ヶ月くらいよく知らない親子が晩ご飯食べて風呂入って帰ったり、とにかく誰かわからない人が晩ご飯食べてましたね。
又ある時は僕が旅行から帰って来ると同級生達が晩ご飯食べてるので聞いてみると僕が旅行の間、知らぬ間に僕の部屋で泊まっていたり、人が来るのが好きですね。
印象に残ってるうちの一人に話しの9割は嘘だと言うおじさんがいて誰も信用してないんですが、ケーキをいつも10個持ってきてくれるんで僕には神様でしたね(笑)
まぁ後々、詐欺で捕まって、残念でしたね…
因みに顔は昭和の美人でモテたらしいです⁉️

第14回 転校生…

中学一年のその時は突然やって来た。
小学生時代の僕は運動嫌いのおデブちゃんで趣味と言えばイラストを描いたり粘土で怪獣を作るコトでした。
ただ勉強だけは良く出来て授業を聞いてるだけでテスト勉強しなくても良い成績を残してました。
あだ名はすぐ泣くから泣き虫チャンピオン、とにかく怖がりで姉の後を付いて回ってました。
その日は中学入学して直ぐだったと思います、休み時間に何故か鬼ごっこをしていて今でも何であんな無茶をしたのか解らないのですが、逃げるために二階の階段の一番上から飛びました…
凄い衝撃を頭に受けて、その瞬間目の前が真っ暗になり音も聞こえなくなり何してたかも忘れて床に伸びてました。
「キャ〜この子血だらけや〜」
と言う声で我に帰ると頭から血がダラダラ流れてました。
先生が来て「何があったんや」と聞かれても「わかりません何でしょう」この時は忘れてました。とにかく病院へ連れて行かれて、結果ぐるぐる包帯巻かれて一週間はベッドで過ごすコトになりました。
家族の感想は「アホちゃうか?」でしたね…
一週間後学校へ行くと有名人になってましたね。(笑)
それからの僕は自分では変わった感覚なかったんですが振り返って見ると友達に誘われて学校で一番ガラの悪いハンドボール部に入り毎日暗くなっても勘で球を取れと言うハードな練習であっと言う間にスマートになり、それに伴い運動神経全般よくなり鬼の先輩のおかげで怖いものなくなり、ちょっとモテるようになり、調子に乗って気が付けば別人のようになってました。
ただ成績だけはどんどん悪くなりました…
クラスメイトからは、それまでの虎六は転校して新しい虎六が転校して来たみたいだと言われましたね。
あの衝撃が無かったら今どんな自分だったんだろうと考えます。
勿論科学的根拠は無いので関係ないかも知れませんが、あの時から何かが変わったのは事実ですね‼️

第13回 スローモーション…

あれはまだ高校入学したてで、やる気満々の時です。
雨が土砂降りで遅刻しそうだったので、雨合羽を着てチャリを全力疾走してた時のコトです衝撃を受けたと思ったら身体が宙に浮きました…
そこからスローモーションが始まりましてまずチャリが見えまして、次に空から降り注ぐ雨が見えまして、最後に道路が見えました。
その間(あれれ?何が起こってるんや、うわっ雨が目に入るやん、やばい道路に顔から落ちる、捻らなあかん)などと考え前転するみたいに道路に落ちました。
落ちた瞬間スローモーションは終わり、そのまま寝転んでいると、若い女の人が「すいません、大丈夫ですかぁ」と顔面蒼白で立っていました。
どうやら車にはねられたようでした…幸運なコトにチャリの端とバンパーがぶつかったみたいで(やばい遅刻する、早よいかな)と思い「遅刻するんですいません」とチャリを起こして行こうとすると「住所と番号教えて下さい」と女の人が言ってたんですけど、こっちは遅刻のコトで頭がいっぱいで「急いでいるんですいませ〜ん」とチャリを飛ばして学校へ何とか間に合い自転車置き場で友達に「カッパ泥々やん」言われ「何かな今、車にはねられたねん」「うわっ大丈夫なん?」「平気平気」ってコトでこっちは事なきを得たんですけど、今自分が運転する立場になって見ると女の人びびったやろなぁと思いますね。
どこの誰かは知りませんけど「僕は元気に生きてますよ〜」とお知らせしたいですね。
因みに雨合羽はそのすぐ後に盗まれましたね
、ロクな高校やないですね…

第12回 転落…

僕の家族は、正月の餅つき、春の花見、お盆の花火には小学生くらいまでは親戚一同、お婆ちゃんのトコに集まる習慣がありました。
お婆ちゃんの家は、山の中腹にあり下が海でしかも、お店をやっていてお菓子食べ放題と言う子供にはパラダイスでした❗️
ある日のコト、子供たちだけで下の海に遊びに行くコトになったんですが、僕だけ寝坊して慌てて一人で後を追いかけて行く途中にふわっと身体が浮いたと思ったら逆に下にスッと落ちて行きました…
山道から転落したのでした、訳も判らず奇跡的に途中の木を掴むコトが出来たのですが、上を見ても下を見てもハッキリ見えず、自分がどの辺にいるかもわからず、叫んでも駄目で登ろうとすると土が削れて落ちそうになる、段々薄暗くなりマジ泣きしていると、かすかに上から「虎六〜虎六〜」と呼ぶ声が…
今までに無いくらいの声で「ここにいる〜助けて〜」と泣き叫んでいると映画みたいにロープを身体に括りつけた大人が現れて助けられました…
大きな怪我は無かったんですが、身体中擦り傷と虫に刺されて何日間は寝たきりでした。
今までで一番怖い経験でした…

第11回 探偵物語…

免許取って運転も慣れて来た3月の話です。
目的地を決めず母の軽自動車で快調に飛ばして2時間ばかりたった頃、前のトラックが急に止まり、慌ててブレーキを踏みましたが間に合わず追突してしまいました。
初事故で心臓がバクバクです❗️
我に返り取り敢えず謝罪をしようと車から降りると向こうのドライバーも降りて来ました。
こっちがあたふたしてると「あんた身体大丈夫か?」「はい大丈夫です、すみませんでした」」「今見たけど、うちのトラック元々傷だらけやし何ともないわ、急いどるで
行くわ」と、そのまま行ってしまいました。
何せ初めてですから、ちょっと
ホッとしてそのままこっちも帰りました。
修理工場行って保険屋さんに電話すると相手の氏名、事故箇所の写真がないと保険おりないと言われ修理屋さんに聞くとぱっと見た感じ20万から30万はかかりそうと言われ愕然として家帰り親は仕方ないなと行ってくれたんですが気が収まりませんでした…
次の日、やっぱり勿体無過ぎると駄目元で、代車であてもなく探しに行くコトにしました。2時間かけて現場まで行き運転手さんの集まりそうなトコ言って聞き込みするコト何十人するとその内の1人が「そう言えば○○運送の運ちゃんが、ぶつけられた言うてたなぁ」あやふやな証言やったけど他にどうしょうもなく言ってみるコトに…
「あのぅすいません、こちらの会社で昨日事故にあわれた方居ませんでしょうか?」
「あんたか、○○君が言うてた人は?今出とるけどもうすぐ帰ってくるわ。」
その間社長らしき人に散々説教され、こっちは頭下げるばかり…
それでも○○さんが帰ってきたらスムーズに写真撮らして貰い書類も書いて貰い何とか帰るコトが出来て保険屋が全額払ってくれるコトになり事なきを得ました。
結果、聞き込みとかして1日探偵みたいで面白かったなぁとのんきなコトを考えてしまうのでした…
事故は、いけませんけどね。

第10回 初恋の人…

今年の3月のコトなんですが、他府県の友達のトコへ泊まりで遊びに行った時の話です。
持って行った、お金を使い果たし帰りの特急券を買うと財布の中身は40円しか有りませんでした。
ギリギリ足りたから良かったと特急に乗ったんですが、遊び疲れて寝てしまい起きると僕の降りる駅をちょうど出発するトコでした…
特急ですから次の駅まで30分は有り、お金は40円です、なんとか次の駅に着きT市行きの普通列車に乗り換え、ふと斜め前を見ると初恋の人が乗ってるじゃないですか‼️
姿を見るのは中学卒業以来です、相変わらず可愛いかったです…
でも声かけづらい事情がありました。
中2の時ありがちな話で好きだからこそ度々いたずらしたりしてたら、ある時「友達が言ってたんやけど虎六君て私のコト好きなん❓」いきなり言われてパニクった挙句「そんな訳ないやろ、お前見たいなブサイク」と言ってしまい、それ以降話すコトも出来ず終わってしまいました…
そんなコト考えてると駅に着いたので早足で改札を抜けて、父に向かえに来てくれるよう電話すると留守電になってます、ボサッと立ち尽くしていると「虎六君違うの❓」後ろを向くとMさんの方から話しかけてくれるじゃないですか‼️
「そう久しぶりやね」「虎六君感じ変わったね」「Mさんも大人っぽくなったね」なんて話してると「お母さん向かえ来るから又ね」
「俺は親父なんやけど連絡つかへんねん、暫く待つわ、又ね」彼女は行ってしまいました…
ところが暫くすると彼女が駆け寄って来て「今、お母さんに話したんやけど良かったら乗ってく❓」「いや迷惑違うの❓」「全然乗って行ってよ」「マジ助かるわ」と言うわけで乗せて帰って貰うコトに、お母さんも気さくな人で楽しいひと時で感覚ではすぐ着いてしまい「ありがとうございました。」「じゃ、おやすみ」手を振ってサヨナラしました。
俺の初恋は間違ってなかった、可愛く親切な人になってたなぁと心が弾んだ出来事でした‼️