第22回 お菓子頂戴…

ある日のコト玄関で「おーい」と呼ぶ声がするので行って見ると、隣のおばさんの弟が立っていました。
弟と言っても50歳くらいのおじさんです。
「今、俺しかいないけど何か用ですか」
するとですよ、
「お菓子頂戴」
「はぁ、何のお菓子ですか?」
何かの行事で集めてるのかと思ったわけです。
「かぁちゃん、いつもくれるんや」
ちょっと意味わかるまで時間かかりましたが、どうやら自分で食べるお菓子の様です。
「母いないし、ちょっとわからないから後にして貰えます?」
すると
「かぁちゃん、いつもくれるんや」
と悲しそうな顔をします。仕方ないので
「何でも、いいですか?」
「かぁちゃん、選んでくれるんや」
どうせやるならと一応良さそうなのを選んであげました。
満面の笑顔で帰って行きました。
夜、母に聞くと、母もよくわからないけど何回かあげたそうです。
その後も度々来るんですがお菓子ひとつで、あんな笑顔になるならまぁいいかと、あげてます。
いろんな人が居て世の中面白いですよね(笑)