第14回 転校生…

中学一年のその時は突然やって来た。
小学生時代の僕は運動嫌いのおデブちゃんで趣味と言えばイラストを描いたり粘土で怪獣を作るコトでした。
ただ勉強だけは良く出来て授業を聞いてるだけでテスト勉強しなくても良い成績を残してました。
あだ名はすぐ泣くから泣き虫チャンピオン、とにかく怖がりで姉の後を付いて回ってました。
その日は中学入学して直ぐだったと思います、休み時間に何故か鬼ごっこをしていて今でも何であんな無茶をしたのか解らないのですが、逃げるために二階の階段の一番上から飛びました…
凄い衝撃を頭に受けて、その瞬間目の前が真っ暗になり音も聞こえなくなり何してたかも忘れて床に伸びてました。
「キャ〜この子血だらけや〜」
と言う声で我に帰ると頭から血がダラダラ流れてました。
先生が来て「何があったんや」と聞かれても「わかりません何でしょう」この時は忘れてました。とにかく病院へ連れて行かれて、結果ぐるぐる包帯巻かれて一週間はベッドで過ごすコトになりました。
家族の感想は「アホちゃうか?」でしたね…
一週間後学校へ行くと有名人になってましたね。(笑)
それからの僕は自分では変わった感覚なかったんですが振り返って見ると友達に誘われて学校で一番ガラの悪いハンドボール部に入り毎日暗くなっても勘で球を取れと言うハードな練習であっと言う間にスマートになり、それに伴い運動神経全般よくなり鬼の先輩のおかげで怖いものなくなり、ちょっとモテるようになり、調子に乗って気が付けば別人のようになってました。
ただ成績だけはどんどん悪くなりました…
クラスメイトからは、それまでの虎六は転校して新しい虎六が転校して来たみたいだと言われましたね。
あの衝撃が無かったら今どんな自分だったんだろうと考えます。
勿論科学的根拠は無いので関係ないかも知れませんが、あの時から何かが変わったのは事実ですね‼️