第10回 初恋の人…

今年の3月のコトなんですが、他府県の友達のトコへ泊まりで遊びに行った時の話です。
持って行った、お金を使い果たし帰りの特急券を買うと財布の中身は40円しか有りませんでした。
ギリギリ足りたから良かったと特急に乗ったんですが、遊び疲れて寝てしまい起きると僕の降りる駅をちょうど出発するトコでした…
特急ですから次の駅まで30分は有り、お金は40円です、なんとか次の駅に着きT市行きの普通列車に乗り換え、ふと斜め前を見ると初恋の人が乗ってるじゃないですか‼️
姿を見るのは中学卒業以来です、相変わらず可愛いかったです…
でも声かけづらい事情がありました。
中2の時ありがちな話で好きだからこそ度々いたずらしたりしてたら、ある時「友達が言ってたんやけど虎六君て私のコト好きなん❓」いきなり言われてパニクった挙句「そんな訳ないやろ、お前見たいなブサイク」と言ってしまい、それ以降話すコトも出来ず終わってしまいました…
そんなコト考えてると駅に着いたので早足で改札を抜けて、父に向かえに来てくれるよう電話すると留守電になってます、ボサッと立ち尽くしていると「虎六君違うの❓」後ろを向くとMさんの方から話しかけてくれるじゃないですか‼️
「そう久しぶりやね」「虎六君感じ変わったね」「Mさんも大人っぽくなったね」なんて話してると「お母さん向かえ来るから又ね」
「俺は親父なんやけど連絡つかへんねん、暫く待つわ、又ね」彼女は行ってしまいました…
ところが暫くすると彼女が駆け寄って来て「今、お母さんに話したんやけど良かったら乗ってく❓」「いや迷惑違うの❓」「全然乗って行ってよ」「マジ助かるわ」と言うわけで乗せて帰って貰うコトに、お母さんも気さくな人で楽しいひと時で感覚ではすぐ着いてしまい「ありがとうございました。」「じゃ、おやすみ」手を振ってサヨナラしました。
俺の初恋は間違ってなかった、可愛く親切な人になってたなぁと心が弾んだ出来事でした‼️